本は知識だけでなく世界を別の角度から見る「目」もくれる。

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本は知識だけでなく世界を別の角度から見る「目」もくれる。

「生物と無生物の間」との出会いまで

英語学習を考える際に日本語がとても大切なんじゃないかとか、英語ができる仕事のできない人よりも、仕事のできる英語ができない人の方が世の中には必要とされるとか考えている。興味関心がそういったところにあるから自然と斎藤孝さんの書籍にたどり着いた。子どもに英語を勉強させようとしている保護者の方にはとても学びの多い書籍がたくさんある。

さて共感する部分が多いので彼の著書を何冊か読んでいるわけだが、読書をする際に心がけているのはその本に出てくる本も読んでみるということだ。
そしてその本に「生物と無生物の間」という本が登場したので、ちょっと面白そうだなと思い、最寄りの図書館である文京区千石図書館予約して借りて読んでみることにした。

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「生物と無生物の間」の内容は

野口英世やオズワルド・エイブリーといった「偉大なる先駆者」たちの功績と人柄も、この本から知ることができる。
内容はというと著者の研究者としての生活の記録と生物学の話を専門知識がなくとも読めるよう小話を挟みながら書かれている。

9章にある「動的平衡とは何か」は、食べたもの(タンパク質を構成するアミノ酸)が、生命体のなかで、すばやく身体内のすみずみまで行き渡り、それと同時に排出されてゆくのかを「砂上の楼閣」という譬えを使って解説していて、小説と生物学の参考書の中間的な本で内容的には比較的わかりやすく、高校生くらいの年齢からでも楽しめるかもしれない。しかし、印象的だった「生物と無生物のあいだ」というタイトルの答えはあまりよくわからなかった。

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「生物と無生物の間」から学んだこと

それでもこの本を高校生が読むに値する部分がある。この本で感銘を受けたのがパスツールの格言がワトソンとクリックのDNAの構造に関する論文についてのべているところで使われていたことだ。DNAが遺伝情報を運ぶ最重要分子であることを発見したエイブリー、そしてそれを1953年に世に発見し席巻したワトソンとクリック、実は影で多大な貢献をしたX線結晶学の研究をしていたフランクリンの3人のストーリーが語られる。そのなかで出てきたパスツールの言葉がこれだ。

Chance favors prepared mind.
(チャンスは準備された頭を好む)

何の準備(=努力)もしない人にはチャンスは訪れないという意味の言葉だが、この言葉が具体的にはどういうことなのかをDNAの螺旋(らせん)構造を発見までの流れの中でうまく使っている。

伝えたいこと

やらなくてはいけないことはたくさんあり、そしてその価値が見いだせないこともたくさんある。そんなモチベーションを維持するの苦慮しているときにこの部分を知っていて、思い出せたらどれだけ「もう一踏ん張り」ができるだろうか。
本を読むことによって目の前に起きていることを違う角度で捉えることができるようになる、これは目を新たに持つような感覚かもしれない。
若い頃の読書には価値があると言われているが、それは読めば読むほど若いうちから多くの目で世界を認識できるようになるからだとその価値を感じた。

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AYM Englishの塾長 サイトの管理、運営も自身で行っている。 TOEICスコアは900点 大切にしている事は「やってみなければわからない!」精神で行動する事