多読とは 〜正しい始め方と続け方〜

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最近は私立高校などでも「多読」がカリキュラムに組まれるようになっているようでテレビで「多読」という
言葉を聞くようになった。
多くの方が「多読」という言葉を聞いたことがあるかもしれないし、「とにかくたくさん読むことだ」と知っている方もいるだろう。
しかし多読を通して英語を学ぼうと思った時「では明日から何をするか」までしっかりわかっている人はかなり減ってしまうのではないだろうか。
そこで多くの方に英語が読めるようになるために、そして多読を正しく、すぐに始められるために、多読についての「いろは」を紹介する。
1: 多読とは
2: 多読の進め方
2-1: 基本ルール
2-2: 自分にあったレベルの判定方法
3: おすすめの多読スタート教材
4: 要注意多読教材
5: 購入の際のその他注意事項

1: 多読とは

多読とは文字どおり「多く読む」ことであり、従来の学校や学習塾で行われる教科書を一文一訳をしていく読解や訳読や、わからない単語を一つずつ辞書を引きながら外国語の文章をたくさん読むのではない。
非常にやさしく短い文の本からはじめて、わからない言葉が出てきても多少大雑把にでも気にせずに、とにかく読み進めていくことだ。
それを継続的に行うことで語や文法を多面的に理解していくことができ、読んだ量がどんどん増えていくと、自然と最初では考えることなどできなかったような長い文章も読めるようになっていく。
語学力向上のために多読がどれだけ効果があるかは様々な研究で実証されている。
例えばリンク先には多読は読解力の向上だけでなく、ライティングの向上も証明されたという研究結果についてだ。
多読は英語学習(大学受験やTOEIC対策なども含め)の一環として行われたり、ただただ外国語の本を読む楽しさを追求するために行われている。
英語学習に関してもう少し説明するならば

「数ヶ月後の試験に有効だといった即効性はないが、確実に一生使い続けることができる英語力」

を獲得できる学習方法だ。
多読を通して得られることは、先に書いた通り「”一生モノ”の英語力」だ。
これは単に大学受験の難しい長文読解が読めるとか、TOEICで高得点が取得できるといっただけの「得点力」の話ではない。
得られるのは「英語力」。つまり「読む・書く・聞く・話す」という総合的な「言語としての英語」を得ることができるのだ。

2: 多読の進め方

多読は進め方がとても大切だ。自分のレベルにあった本を基本ルールに従って継続的に読むことが大切だ。

2-1: 基本ルール

この基本ルールは酒井邦秀さん著の「快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)」
快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)でも紹介されている方法で、本の本来の楽しさを失わずに読み続けるためのルールだ。とても納得のいくルールである。

 

  • 1.辞書は引かない
  •  

    学校の教科書を想像しながらこの「辞書を引かない」というルールを見るとまるで不可能なことのように見える。しかし、辞書を引かないで読むのは簡単なことだ。その方法は引かないでも読める本を読むということ(これに関しては自分にあったレベルの判定方法で述べる)。

     

  • 2.わからないところはとばす、または前後の文脈でつなげる
  •  

    日本語で新聞を読む時にわからない語があってもそのままにして読んでも内容が把握できているはずだ。要するにそれと同じこと。単語が少しわからないくらいでいちいちきにするなということだ。100%語彙の意味がわかっている文章に出会う方が少ないはずだ。

     

  • 3.自分に合わないと思ったら、すぐ読むのをやめる(そして次の本に変える)
  •  

    自分にあっていない本を読んでも、つまらないし、読むスピードも落ちるし大していいことがない。少し読んでつまらなければ読むのをやめたらいい。その本を読むのをやめる理由は「つまらないから」。それ以外に読むのをやめる理由があるだろうか。

    2-2: 自分にあったレベルの判定方法

     

    extensive reading foundationが紹介していた5finger ruleというのがしっくりくる。このルールは自分の力を低くみたり、ついつい本を背伸びして選んでしまったりするのを防いでくれる。Extensive reading foundationのサイトはこちら

    多読とは
     

    自分にあったレベルの本を見つけるためには

     

  • 1.本を選ぶ
  •  

  • 2.どのページでもいいから開く
  •  

  • 3.読んでみる
  •  

  • 4.片手で知らない単語を数える
     

    上記を実施したあと知らない単語の量をいかに当てはめてみる

     

  • 0-1個:簡単すぎ
  •  

  • 2-3個:ピッタリ
  •  

  • 4個:チャレンジ(どうしても面白そうに見えるなら読んでみてもいいかも)
  •  

  • 5個以上:難しすぎ(難しすぎて楽しめないかも)
  • 3: おすすめの多読スタート教材

    Oxford reading tree シリーズ

    このシリーズの中からどれを買うか(または借りるか)決める時には上記のレベル判定方法によって選ぶと良い。
    中学、高校生は言うまでもなく、もしあなたが大学受験を経験した社会人でも英語多読を表紙の子どもっぽさでこのシリーズを甘くみてはいけない。
    とても学びがある。是非真摯に本当向き合うべきである。
    とにかく「読んだ」という実績を積んでいくのだ。本の内容そのものを楽しみつつ。

    4: 要注意多読教材

    本の帯に書かれた「英検◯級レベル」とか「TOEIC480点レベル」など作品がどれくらいの英語力を持った人向けなのかを示しているものがあるが、それらを本選びの基準にしてしまうと良い多読ができない可能性が高い。一体誰が何のために設定した参考レベルなのか全く理解できない表記だ。
    繰り返しになるが、あくまでもページを開いて自分の目で未知単語数を数えて購入する本を決定したほうが良い。

    5: 購入の際のその他注意事項

    本の帯だけでなくGraded Readerなど多読向け教材のレベルが低くても気にはしてはいけない。
    難しい英語にたくさん触れたらその分英語力が伸びる何ていうことはない。

    最初にamazonは使わないほうが良い。
    レベル判定の上で最初は大型書店に行ってたくさん中身を見てみるほうが良い。他者のレベル判定を参考にしてはいけない。常に自分のための多読なのだから自分の目で確かめて自分で決めるのが良い。そして本の特徴と表記レベルが自分にとってどの程度のものかがわかったらamazonなどで購入するなどするのが良い。

    6: 最後に

    よし、これであとは行動を起こすだけだ。実は一番大変なところはこの最初の一歩を踏み出すことかもしれない。AYM Englishでも皆さんの多読をスムーズに進められるようバックアップしていきたい。

      

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    AYM Englishの塾長 サイトの管理、運営も自身で行っている。 TOEICスコアは900点 大切にしている事は「やってみなければわからない!」精神で行動する事