講道館さんで型と乱取りについて伺ったらびっくりする程英語の文法と読解関係と同じだった。

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柔道の型と乱取りの関係と英語の文法と読解の関係は同じだ!

型の価値を考える

文法を学習することは表現に柔軟さを与え、読む力を高めるだけでなく、話す、書く、聞くとすべての言語能力の基礎になる。
英語を母国語としない、私たち日本人が英語を使えるようになるためには英文法という型を覚えることが最短距離である。
英語に限らず「型」というのは非常に重要である。数学の公式だって型だ。サッカーのフォーメーションだっていわば点を取るための型であるし、柔道の投げ方や受け身だって型である。
そこで型の大切を英語だけでなく、様々な分野から見ることは非常に面白いのではないかということで、柔道においても型は重要であり、大切にしているのではないかと思い、今回「型」について文京区春日にある講道館で道場指導部長をされている鮫島元成さんにお話しを伺った。

柔道における型とは

arai

英語の読解や作文、そして発話は英文法などの基礎がしっかりできる上で成り立つと考えています。それと同様に柔道も基礎の習得の上に初めて応用があるのではないかと考えています。

guest

柔道ではこういう表現があります。
型と乱取りの関係は陸上で講ずる航海術と海上での実地経験との関係のようなものである。そしてまた、型と乱取りの関係はこれを語学に例えれば型は文法に比すべき、乱取りは作文に比すべきと。文法に精通すれども作文を学ばざれば文章をよく知らなく、作文に熱心になるも文法を知らざれば文章に誤謬を生じやすし、故に柔道の修行上、型と乱取りとは偏ぱいすべからず、と言っています。型の中にすべての柔道の基本が入っています。なので型を練習すれば早く基本が身につくし、競技力も高まることもあると思います。

arai

なるほど、ちなみに今紹介して頂いた型と乱取りの例えの部分は何を参照されているのでしょうか。

guest

今のは講道館の創始者である嘉納治五郎先生の書かれた著書の中に記載があります。

興味付けと反復

arai

基礎の練習をすることが技の応用への最短距離だということはとてもよくわかります。しかし、そのことを小学生にはどのように伝えるのでしょうか。基礎が大事だと言われても子供たちは早く乱取りがしたいと思っているのではないでしょうか。

guest

それこそが指導者の資質ではないでしょうか。いかに基礎の練習を飽きさせないように指導するか、そこが問われるわけですよね。指導を行う時に「よし、じゃあ基本動作をやるぞ」「受け身から始めるぞ」そんなことをしたら絶対に面白くないです。だから基本動作の練習をするために技の練習を使ったりするんです。

arai

基本動作の練習をする上で、技の練習を使うというところに関してもう少し深く伺わせてください。

guest

反復をさせる上では興味付けが非常に大事です。指導の中でこんなことをします。同じ体格同士で組ませ「相手を倒してみろ」といいます。そうすると相手を倒そうと必死に組みます。30秒ほどでもう息が上がってしまいますが、相手は倒れません。その後に子供の一人を私と組ませて私を倒してみろといいます。しかし、結果は同じ、もちろん私を倒すことはできません。そこで私が足を出すと軽く相手は倒れてしまう。これが「技」だと伝える。そうすると技の凄さを実感できるんです。実感できるからその技に至るための基礎にも価値を感じて取り組むことができるようになるのです。
普通は背負い投げの練習といって、体捌きはこう、受け身はこうという具合に行っていきます。たとえば相手を転がす練習。ここではいろんなところを掴んで転がさせてみる、その中で襟と袖を掴むのが最も効果でだといういうことを学ぶのです。そして倒される時にパシンッと畳を叩くようにすることを指導すれば受け身の練習にもなり、骨折や脱臼などの怪我をすることもなくなるんです。受け身や体捌きなどをそれぞれを完璧にしてから投げの練習なんていったら投げの練習に入る前に2年も3年もかかってしまいます。こういうのは転び方や受け身は怪我をしない程度にできるようになったら技に触れながら徐々に上手にできるようになればいいのです。最初はアバウトに、最後はしっかりととよく言うんです。

最初はアバウトに、最後はしっかりと

arai

そのように練習を行うと分けて行うと分かりにくいそれぞれの基礎の価値がすごくわかりやすそうです。
仰られていました「最初はアバウトに、最後しっかりと」という部分に関してですが、「最後しっかりと」に向かっていく中で、日々の練習内容は変わっていくのでしょうか。たとえば最初から行っていることの反復の中で「最後しっかりと」、つまり精度が高まっていくのか、それとも「精度を上げるための練習を行うことで精度を上げていくのでしょうか。

guest

日々の反復をしていくことで高まっていきます。例えば日々訓練をすることで筋力が向上したり、投げるまでの間での体の使い方をより理解できたりと自身の中で発見が生まれます。そういった意味で日々の反復の中で精度は上がっていくといえる思います。

arai

日々の反復の中で精度が上がる「気づき」があるのですね。
本日は貴重な時間をいただきありがとうございます。

guest

いつでも気軽にいらしてください。

まとめ

インタビューを終えて

最初はアバウトに、最後はきっちりという言葉がとても印象的だった。
英語も同じように接することができればと思う。最初から細部にこだわりすぎると本当に楽しいところにたどり着く前にうんざりしてしまう。これは多くの英語学習経験者が感じているところで学校での学習の仕組み上そうなってしまうのかもしれない。
英語学習は「もっとざっくり」と、「もっとたくさん」をベースに学習とは進めていくものなのかもしれない。方法はたくさんあるが、まずは英語が使えることを実感できる経験の場を提供するのはとても価値あることだとこのインタビューを通して感じることができた。

英語学習を進める上で

英語学習を始める場合、仮に参考書を使ったとする。
そのときには1ページ目から完璧さにして進める必要はない。まずは通して一読してみると良い。
一読する中でわかった、わからなかったはそんなに気にする必要はない。こんな文法もあるのかとその程度で良い。(もちろん、テストまでの期限の兼ね合いもあるが)何度が読んでいく中で少しずつ理解が加速していく。そうとわかっているのだから最初はゆっくり取り組めば良い。周りのペースによって自分のペースを乱されないようにするのがとても大切だ。
ゆっくり継続していくことで必ず力になる。これは英語も柔道も同じだ。
学習方法の選定は基本を反復する環境がそこにあるか、その環境は自分のペースに合っているかを見て決めるのがいい。

最後に

このインタビューは公益財団法人 講道館 道場指導部 部長である鮫島様からお話しを伺い、また実施にあたり総務部の尾形様にご調整いただきました。
貴重な機会を提供いただき本当にありがとうございました。
文京区にある講談館様のサイトはこちら

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AYM Englishの塾長 サイトの管理、運営も自身で行っている。 TOEICスコアは900点 大切にしている事は「やってみなければわからない!」精神で行動する事