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分詞構文 ~なぜ英語の先生は分詞構文が好きなのか

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分詞構文 ~なぜ英語の先生は分詞構文が好きなのか

分詞構文

もくじ

分詞構文~なぜ英語の先生は分詞構文が好きなのか
分詞構文の種類 ~種類が多い=問題がたくさん作れる!
分詞構文の否定形 ~NOTは前に出る!~
独立分詞構文
まとめ

分詞構文~なぜ英語の先生は分詞構文が好きなのか

分詞構文。アノ、文章がいきなり「ing」形で始まる文章。例えばこんな感じです。

Seeing his father play guitar, I decided to play drums.

文の最初から分詞、つまり「動詞+ing」形で始まるこの文法は、
英語の先生の大のお気に入りです。

なぜでしょうか?

それは「書き換え問題」が簡単に作れるからです!
毎日毎日授業で実施する小テストを考えなくてはならない先生にとって、
ネタ切れはまさに天敵。
そんな先生を救ってくれるのが、分詞構文なのです。

ここでは、分詞構文がいかに書き換え問題を作るのに適しているか、
分詞構文の解説も交えながら、みてみようと思います。

分詞構文の種類 ~種類が多い=問題がたくさん作れる!

まずは下の例文から見てみましょう。
すべて分詞(動詞+ing)で始まっているので、
この例文を見るだけで、途端に頭が痛くなってきます。
頭を抱えている生徒を見て、先生が嘲笑っているのが目に浮かびます。

(1) Seeing the child draw his favorite character, I thought of Draemon.

(2) Arriving at the theater late, we missed the movie.

(3) Turning to the left, you will see the building right in front of you.

(4) Knowing the severe consequence, I would strongly oppose to reckless driving.

(5) Admitting what she said, I still think that she is right.

これらの文章は、本当はこんな姿をしています。

(1) When I saw the child draw his favorite character, I thought of Draemon.

(2) Because we arrived at the theater late, we missed the movie.

(3) If you turn to the left, you will see the building right in front of you.

(4) Since I know the severe consequence, I would strongly oppose to reckless driving.

(5) Though I admit what she said, I still think that she is right.

おわかりでしょうか。
分詞で始まっていた文頭が接続詞に変わっています。
このように「接続詞を省略して分詞で始める」のが、分詞構文の特徴です。
分詞構文から平叙文、平叙文から分詞構文へと書き換えよう!という問題が
いくらでも作れそうですね。

ここでちょっと立ち止まりましょう。
例えば、(1)の問題。
どうして「When」が入っているのでしょうか?
(2)は「Because」、(3)は「If」が入っていますが、
どうして(1)には「Because」や「If」ではなく、「When」が入るのでしょうか?

答えは簡単です。
「文脈によって分詞が省略する接続詞が決まる」ためです。
ちょっとずるい答えですね。
少し細かく見てみましょう

分詞構文の種類

分詞構文の種類は、以下の4つが考えられます。

1. (~の時に、・・・する)
2.原因・理由 (~したため、・・・する)
3.条件 (もし~するなら、・・・する)
4.譲歩 (~ではあるけれども、・・・する)

この4つを頭の片隅に置きながら、上の(1)の文を例に見てみましょう。

(1) Seeing the child draw his favorite character, I thought of Draemon.

この文章を、コンマの前後で分けて訳してみましょう。

①子どもが好きなキャラクターを描くのを見ている
②私はドラえもんのことを考えた

この2文をつなげるときに、最もふさわしい接続詞はなにか?
これを考えると、おのずと答えが出てきます。

○「時」の分詞構文○

When I saw the child draw his favorite character, I thought of Draemon.
子どもが好きなキャラクターを描くのを見ている、私はドラえもんのことを考えた。
前後の文章が自然と繋がっていますね。

○原因・理由の分詞構文○

Because I saw the child draw his favorite character, I thought of Draemon.
子どもが好きなキャラクターを描くのを見ているため、私はドラえもんのことを考えた。
前後の文章がやや不自然になってしまいました。

○条件の分詞構文○

If I saw the child draw his favorite character, I thought of Draemon.
もし子どもが好きなキャラクターを描くのを見たら、私はドラえもんのことを考えた。
これも、前後の文章が不自然になってしまいました。

○譲歩の分詞構文○

Though I saw the child draw his favorite character, I thought of Draemon.
子どもが好きなキャラクターを描くのを見たのだけれども、私はドラえもんのことを考えた。
同じく、前後の文章が不自然になってしまいました。

このように、どの接続詞が来るのが最も自然かを考えないと、答えは導き出せないのです。
先生が問題にしたがるのも、納得できますね。

分詞構文から平叙文に書き換えよ!という問題に出くわしたら、
」「原因・理由」「条件」「譲歩」のどれかが入る、ということを覚えておきましょう。

分詞構文の否定形 ~NOTは前に出る!~

肯定文の分詞構文は、一通りわかりました。
これだけでも十分悩ましい文法ですが、これが否定文になると、
またさらにこんがらがります。

なぜなら、否定語である「NOT」が文のあたまに飛び出してくるのです。
普段はDo notだったり、Cannotだったり、いつも後ろに隠れているNOTが
文の最初に出てきているので、少し戸惑うかもしれません。

例えばこんな感じです。

○「時」の分詞構文○

Not studying at home, I like to practice my guitar.
When I do not study at home, I like to practice my guitar.

○原因・理由の分詞構文○

Not knowing what to do, I just remained silent.
Because I did not know what to do, I just remained silent.

○条件の分詞構文○

Not listening to me seriously, you will regret it.
If you do not listen to me seriously, you will regret it.

○譲歩の分詞構文○

Not admitting that he broke into the house, he was found guilty.
Though he did not admit that he broke into the house, he was found guilty.

基本的には、平叙文の分詞構文と構造は変わりません。
ただNOTが文頭にひょっこり出てくる、ということを覚えておきましょう。
並べ替え問題のときなどは、特に要注意です。
先生がワナを仕掛けてくる!と考えましょう。

分詞構文の主語が複数の時 ~主語が2つで悩みも2倍!~

平叙文、疑問文と続いて、さらに頭を悩ます文法事項が、分詞構文にはあります。
それは、分詞構文でつなぐ2文の主語が異なるときです。
実はこれまでの例文では、意図的に2文の主語は統一してきました。

Because I came to school late, I missed the entire class in the first period.

→Coming to school late, I missed the entire class in the first period.

分詞で始まるところの「I」は省略されていますね。

では、次の文章を分詞構文に書き換えるとしたら、どうするのでしょうか。

Because I came to school late, the class had already started.

前半の文章の主語は「I」、後半の文章の主語は「the class」となっています。
この場合、どうするのでしょうか。

答えは、前半の主語だけ独立して残し、他の部分を分詞構文とする、です。

つまりこうなります。

I coming to school late, the class had already started.

「I」の後にいきなり分詞がきていると、なんだか座りが悪いですね。
しかし、これが分詞構文のなせる業なので、なれるようにしましょう。
また、この独特の言い回しが、分詞構文が表す古風な印象、
詩的表現や文学的表現にも繋がるわけです。
この、前半の主語が独立して出てくる文章を、独立分詞構文といいます。
言葉だけ覚えておきましょう。

まとめ ~まだまだ続く分詞構文!?~

ここまでよんで来て、なんだかパズルみたいだな、そう感じた方も多いのではないでしょうか。
そう、このパズルのように当てはめたり入れ替えたりできるのが、分詞構文であり、
それ故に、先生たちははりきって書き換え問題をたくさん考えるのです。
組み合わせだけを考えれば、いくらでも例文は作れますからね。
ついついたくさん考えてしまうものです。

でも実は、分詞構文にはまだまだ続きがあるのです。
この分詞が過去分詞になったり、完了形になったり、まだまだ種類があるのです。

詳しくは別のエントリーで紹介しますが、この種類の豊富さを考えると、
先生がどうして書き換え問題をたくさん作るのかがわかります。
もちろん、簡単にたくさんの問題を作れる、ということもあります。
しかしそれ以上に大事なのが、反復練習をすることで、
どの接続詞が隠れているのか、瞬時に分かるよう訓練する狙いもあるのです。

文法は一朝一夕では身につかないもの。
先生の苦労を想像しながら、頑張って練習問題に励んでみるのは、いかがでしょうか。

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